EVENT REVIEW
![]()

風吹きすさぶ本日、約半年ぶりとなるNINESのイベントが再び恵比寿MILKに帰ってきた。
MILKへと降りる螺旋階段は、開場の前の前から詰め掛けた熱心なリスナーたちでごった返している。
なんと言っても、今回のダブル・ヘッドライナー、向井秀徳アコースティック&エレクトリックと川辺ヒロシ(TOKYO No.1
SOULSET)が、目下、リスナーたちの関心ごとであることは疑いの余地がない。
まるで1974年に開催された伝説のカリフォルニア・ジャムのダブル・ヘッドライナー、ディープ・パープルとエマーソン・
レイク・アンド・パーマーの如き雄雄しさだ。
オープニングアクトを務めたCROWDY(鹿児島)、PAYAN PAYAN(宮崎)につづき、満を持して向井御大がステージへ立つ。
登場から向井らしさがはとばしる。
「ココはTOKYOシティ・・・・しかしなんだか今日は九州の匂いがするなぁ~」
人を食ったような科白とは反対に、妙に“納得させられたモ気にさせるところが向井らしい。
NUMBER GIRLやZAZEN BOYSといったイケイケドンドンな攻撃性も魅力的だが、この比較的ミニマルサウンドを特徴とする
向井秀徳アコースティック&エレクトリックが今夜の恵比寿にぴったり映えた。
つづいてIn The Soupの登場だ。
Vo.の中尾は言う「“結成10年”てのは“、ランボルギーニカウンタック”って響きと同じくらいのかっこよさだ」。
そして、ステージ上でこう吐き出す。
「俺は、十数年前、夢とギターだけ抱えて宮崎から出てきたっちゃ!!」
まさに、この言葉が象徴する見事な男気ライヴにフロアは沸騰した。

その後、NINESで毎回独創的なDRUMSパフォーマンスを魅せる川崎竜一のツインドラムセッションのほか、2MCの精力的なライム
と跳ねるダンスビートが印象的だったILLMATIC HEADLOCK。
大声援の中、スペシャルゲストとして登場した謎のユニットBRUTAL LIPSは、なんと飛ぶ鳥をマシンガンで撃ち落す勢いの
SOIL&PIMPSESSIONSから社長(dj)、タブゾンビ(tp)が圧巻のチルアウトセッションを披露するというサプライズま
でもがあった。
イベント後半のDJセットでは、貫禄の域にあって久しい川辺ヒロシのクリアかつドープなBeatにクラブジャンキーは酔いしれ、
つづくミズモトアキラは、12月リリース予定のアルバムから新たな側面を垣間見せるセットリストを組んでいた。

以上のようなメインステージの階下には、オープンからクローズまでの長時間に渡るDJに特化されたスペースは健在で、NINESに
ゆかりのあるいつもの強力なDJ陣のほか、今回新たに招聘されたプロスケーターのヒゴ・ヴィシャスが、ロンドンナイトで
鍛えた強靭なロッキンプレイを魅せるなど、前回とは違った一面でリスナーをもてなしていたのが印象的だ。
観客の中には、有名女優や、TVでひっぱりだこのアノ人、劇団大人計画の彼や、東京事変のあの人といった方々も散見されるなど、
留まることを知らないNINESの影響力を様々な角度から再認識させられるエポックメイキングな一夜となった。
今回もコンセプチュアルにキマっていたVJにより投影された、NINESを象徴するメッセージを紹介して、2006年の最後としたい。
ただ俺達は九州でロックしたいだけ
九州にロックされただけ
九州をロックしただけ
ただそれだけのこと
ふるさとでロックする
それも超デカいやつ
九州出身かどうかなんて ここまできたらカンケーねー
単純に九州が好きなやつ、九州男児が好きなオンナ、
九州乙女が好きな野郎、全員まとめてロックする
一緒にやっちゃおうよ
Music worldwide we got to live in peace!
Kyusyu on your road……….NINES
文:北崎 幸一
写真:岡本 凛
OTHER REVIEW
- [2006.03.04]
- Club nines vol.2 恵比寿MILK
- [2005.12.23]
- niens LIVE vol.1 渋谷屋根裏
- [2005.11.26]
- Club nines vol.1 COLRS STUDIO (西麻布)
![]()

