車中泊
知らない子が遊びにくるようになってた。
猫ちゃん。こんにちは。おうちのなかをじっとみるのが
好きみたいだった。そして、シーチキンの缶がとても大好き。
大人しいけど、りりしくて、かわいい子です。
雨上がりと猫のもわっとした、まだあま乾きの生々しさが
あー生きてんだと思った。
雨上がりの庭は、息苦しいほど緑が生きていた。
生命力に何か吸い取られるほどで、めまいがした。
畑は、夏にむけて着実に上へ下へと手を広げていた。
お母さんたちの愛情を一心にうけて
初なりのきゅうりを畑でかじった。
きゅうりの味が思い出せなかった。
この前来た時はねぎぼうずをつけてたたまねぎも、
大きく立派なたまねぎになってた。
みずみずしくて甘くて。にがくない。
畑はいろんな命がいっぱい生きてた。知らない花もいっぱい咲いてた。
庭にはもんしろちょうも遊びに来てるし、ハチが巣もつくり途中だった。
たくさん蚊にくわれた。黒猫もぶち猫も遊びにきた。そのたびに
ちゃこがおこって威嚇した。「ちゃこ」とみんなが当たり前のように呼んでるけど
にゃあともなかないし、振り向きもしないので、
きっと別のもっと、普通の名前なんだと思うけど、
うちにいるときは「ちゃこ」になる。
たぶんそんなかんじの名前だったと思う。
おなかいっぱいたくさん食べた。
おいしかった。
じいちゃんの91歳の誕生日ケーキをお供えして
ばあちゃんが木魚をたたきお経を謡った
ずっと響いて届くように
線香の煙を目で追った。
その夜23:50の夜行バスでそのまま会社に戻った。
DEDEくんのSTAGE1もいけなかったけど、
後悔しない時間にできた。
あ。
今、猫の名前思い出した。
ちゃいこだったかもしんない。
でも、きっとどれも当てはまらない。



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